第2回エンペディア大賞」が2月いっぱい開催中です。2024年に作成された記事の中から、お気に入りの記事に投票しましょう!

広告収入方式

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

広告収入方式とは、主にテレビ局が主体となり、スポンサー料金の収入で収益を得る手法。ここではアニメ制作について書いてゆく。

概要[編集]

古くからは1960年代の鉄腕アトムから始まったとされる。玩具との相性はとてつもなく良く、おもちゃ会社が広告スポンサーとなったアニメ作品は90年代まで多く制作された。

アニメ制作の流れ[編集]

ここでは、広告収入方式作品のアニメ作品ついての制作の流れを紹介。

1.企画

まず、アニメ制作の際には企画から始まり、どの層に向けて制作するかを決める。

2.スポンサー集め

2つ目は、スポンサー集めである。子供向けでは、玩具会社が主な提供主となる。民放で放送する場合、様々なスポンサーから支払った料金からその分のアニメ制作費用となる。製作委員会方式では、子供向けアニメ除き、制作委員会がその枠を買うシステムとなり、委員会出資がアニメ作品のスポンサーとなる。

3.視聴率

3つ目は、広告収入方式で欠かせないのが視聴率である。かつてのアニメ作品は視聴率が重視されたが、近年では少子化の影響によりその指標から外れている。ただし、バラエティーやドラマなどは人気の指標となることから継続されている。

4.玩具売上

子供向けアニメは玩具売上が重視されやすい。会社は3カ月に1回に売上を公表することが義務付けられている。売上不振に終わると、作品自体が終了するリスクを負うことになる。

広告収入方式ならではのメリット[編集]

1.安定した広告料を得ながら制作出来る

広告収入方式ではテレビ局・スポンサーから安定した広告料を得ながら制作できるため、長期クールでの制作が可能となる。

広告収入方式ならではのデメリット[編集]

1.視聴率を気にしなければいけない

現在のアニメ作品は少子化の影響により視聴率の指標からは外れているが、かつてのアニメ作品は視聴率重視の方針であったため、00年代までのアニメ作品はある程度の視聴率ラインを下回ると打ち切りになるデメリットが存在した。

2.提供主による降板や倒産による打ち切り

かつてのアニメ作品は提供主であるスポンサーが降板、もしくは倒産して打ち切りになるなどの課題も見受けられた[1]

3.原作に追いつかないようにオリジナル展開が導入される

原作付きアニメ作品は長期クールにわたり、製作を行っていたため、スタッフの疲労が限界ギリギリだったことや、原作に追いつかない様にアニメオリジナルストーリーを導入せざるを得ない状況になっていたことも問題となっていた[2]

現在の広告収入方式のアニメ作品[編集]

  • ワンピース
  • プリキュアシリーズ
  • 名探偵コナン
  • ちびまる子ちゃん
  • サザエさん
  • ポケットモンスターシリーズ
  • ドラゴンボールシリーズ
  • BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-(第2期放送予定)

かつての広告収入方式のアニメ作品[編集]

関連項目[編集]

  1. 『サイボーグ・クロちゃん』・『コメットさん』など。
  2. 『NARUTO -ナルト-』第1期など。末期には2年間ものオリジナルストーリーが展開された