川井家住宅 (京都市)
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川井家住宅(かわいけじゅうたく)は、京都市中京区下立売神屋川にあった民家建築。この地域は天明8年(1788年)の天明の大火、通称団栗焼けと、元治元年(1864年)のどんと焼けを免れた地域として知られる。2018年8月に解体された。
応仁元年(1467年)建立と伝わり、残された部材は加工法などから室町時代に遡る古さで、構造形式から当初は茅葺きで、かつ妻入屋根であったと推定されている。この形式は洛西から丹波の山間部に広く分布する「摂丹型」と呼ばれる農家住宅の形式と類似し、京都市近郊の街道集落に建つ農家型住宅であったと見られている。江戸時代には「正徳年中建立再造替」の棟札により、正徳年間(1711年-1716年)に大改造をうけたことがわかり、文政13年(1830年)にも座敷棟が増築されている。