島田正雄 (システムエンジニア)

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島田正雄とは、自称システムエンジニアの一人である。「アルゴリズマー」という非常にありがたくない呼び名もあり、「数学愛好家」ととりあえず名宣っている。

概要[編集]

アセンブラから Java のようなオブジェクト指向も使うプログラマでもあり、けっこう大規模なプロジェクトリーダーまで務めたが、本質はハッカーだろう。構造化プログラミングに則った「クソつまらない」コードも書けば、GOTO と GOSUB を混用した訳のわからないトリックプログラムを書いてコンピュータ・サイエンス専門誌『bit』(共立出版)に竹内郁夫さんの tarai 関数 と並んで「ナノピコ教室」の最終回である「芸術的プログラム求む」に掲載された。
『数学セミナー』の「エレガントな解答を求む」の「長方形のチョコレートケーキを、各片が平等になるように切り分けなさい」という問題に幾何学的な解を提出して入選。

人間生活との関わり・利用[編集]

英和辞書引きシステム“rStone-EJ”、国語辞典辞書引きシステム“rStone-JE”、ルビ振りシステム「紅玉」なども開発した。このときの辞書管理において日本語の辞書に関する整列では比較関数をイジると線形順序が崩れて痛い目に遭うと悟り、「読みとアトリビュート属性のそれぞれの部分に分けてから結合して整列キーを作成し、DB の隠しカラムに格納する」というギミックを思いついた。MediaWikiではまだ未対応である。
いわゆるステレオグラム(本来は「ステレオグラフィ」のうちのオートステレオグラフィ)の生成において、ランダム・ドット・オートステレオグラフィよりも見やすく高効率の「クロップマーク・オートステレオグラフィ」(ウルフラムの一次元セルオートマトンを使用。基本的なアルゴリズムは著書『スーパーステレオグラム』で公開している)や「ピクチャー・マッピング・オートステレオグラフィ」アルゴリズムを開発した。
その後、OS-2 Warp 用の画像の減色システム「紅玉」や、画像の圧縮・縮小用のアルゴリズムなども開発。日本脊椎脊髄病学会の総会の予稿集のオンライン作成に貢献した。とはいえ中身を見ると単なる場合分けで、「同寸」「横拡大・縦拡大」「横拡大・縦縮小」「横縮小・縦拡大」「横縮小・縦縮小」で分けただけである(笑)。

余談[編集]

カルロス・ゴーンが日産のスカイラインGTの開発にあたって専用の生産ラインを立てたが、「処理系と DB の間のトラフィックが多すぎてターンアラウンドが長すぎてレスポンスが遅い」という話があった。データベースにコミットするまでの待ち時間が長いからである。そこで三菱総研から引合が来て、「Oracle の 9i には CONNECT BY というコマンドがあったはずだ。だったら部品ツリーの比較は DB の中で再帰的に行なえば速くならないか?」という話になったからである。そんでもって「SQL で再帰を書く」というミッションが与えられた。ただし「今まで満足に使えなかった機能がさくさく実行できる」というので現場からの仕様変更要求が山のように入り、マジで死にかけた。ただ、おかげで晴れて「Java プログラマ」になれた(笑)。

脚注[編集]

関連作品[編集]

関連項目[編集]

参考資料[編集]

  • インプレス編集部『スーパーステレオグラム』