ウォールペーパー・ステレオグラフィ

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ウォールペーパー・ステレオグラフィは、画像の表現技法の一つ。

概要[編集]

大雑把にいうと「一枚絵のステレオグラム」である。
右目で見ているイメージと左目で見ているイメージが同じ場合は、そこに平面が見える。このとき、目の前にあるのが格子縞だったりすると、実際に画像がある距離よりも遠く(平行法)や近く(交差法)に平面が見えてしまうことになる。これを利用して、一枚の画像を、右目で見る点と左目で見る点をずらして」立体像を表現する技法をウォールペーパー・ステレオグラフィという。
一般的にはステレオ"""グラム"""というが、「グラム」は「書く」で、「描く」は「グラフ」なので、ウォールペーパー・ステレオグラフィあるいはオートステレオグラフィという。

並行法[編集]

ここでは、並行法に基づいて説明する。
横一線に等間隔で点(同一の、小さい図形)が並んでいるきに、右目と左目で見ている図形が異なっていても「横一線に等間隔で並んでいる」という関係はほとんど変わらない。そのとき、その間隔が少しだけ短いと浮き上がって(近づいて)見え、少しだけ長いと遠ざかって見える。当初のステレオグラフィではランダムに打たれた点を用いて表現されていたため、「もうちょっと見やすくならないだるろうか」というのでウォルフラム(Mathematika の開発者)のセルオートマトンを用いて画像を生成するなどして画質を向上させた[1]

脚注[編集]

  1. インプレス編集部編『スーパーステレオグラム』1993/05/01のpp.63-83。このときZバッファ法を使わないとマグリットの絵のような怪しげなものが見えます。