山陰本線女子高生失禁事件

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山陰本線女子高生失禁事件(さんいんほんせんじょしこうせいしっきんじけん)とは、1995年8月9日に山陰本線の益田駅で女子高生が失禁してしまった事件である。

概要[編集]

1995年の8月、島根県全国高等学校総合体育大会(インターハイ)が行われていた。その中でも、柔道卓球の競技は浜田市で行われていた。
しかし、島根県外の参加校の中には、応援団や父兄が浜田市内に宿をとることができず、益田市内に泊まり、浜田まで応援に通ったところも存在した。浜田から益田は、直線距離で40キロ、山陰本線の普通列車で50分ほどの距離であった。
同年8月9日、ある高校の応援団に所属する女子高生は、試合帰りに浜田から益田まで山陰本線に乗っていた。車両はトイレのないキハ120であった。
女子高生は途中、石見津田駅に差し掛かるあたりで強い便意を催し、同駅での停車中、運転士に待ってもらうようお願いした。しかし、石見津田駅のトイレは2か月ほど前に撤去されており、女子高生は2つ先の益田駅まで我慢しなければならなかった。
我慢に我慢を重ね、無事に益田駅に到着。ところがホームに降りたとたん、我慢しきれなくなってしまった。
…以上のようないきさつが、ある浜田市議会議員の発言として、議事録に残っている。

その後[編集]

事件が直接的に作用したわけではないものの、前述の発言を行った当時の浜田市議員を中心にJR車両にトイレ設置を求める利用者の会が結成された。会は1万2000人もの署名を集め、当時の社会党や国鉄労働組合を味方につけたうえで、JR西日本と交渉を行った。
結果、JR側が折れ、キハ120には6億2200万円をかけてトイレ設置工事が行われることとなった。2004年から2007年までの工事で、浜田鉄道部と木次鉄道部のすべてのキハ120にトイレが設置された。