富山地方鉄道10030形電車
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富山地方鉄道10030形電車(とやまちほうてつどう10030がたでんしゃ)は、富山地方鉄道の鉄道線において使用されている鉄道車両である。
概要[編集]
車体は元・京阪3000系電車 (初代)から譲受し、台車は帝都高速度交通営団から譲受して組み立てた車両である。転換クロスシートは二種類ある。落成当時は京阪電気鉄道時代のテレビが設置されていたが、後に撤去され、ワンマン運転の設備が設置された。富山地方鉄道の冷房化に貢献した。譲受当時はMc+Tcだったが、これをMc+Mcとした。また1996年3月19日に将来の3両編成化を想定して台車と主電動機をモハ10039+モハ10040のみJR発生品に取り替えられた。台車はDT32、主電動機はMT54である。同様の改造は1999年に3編成が、2012年に2編成が追加で受け、未改造の車両はモハ10031+モハ10032およびモハ10037+モハ10038のみとなった。
当時は阪急2800系電車を2ドアに戻して運用する予定だったが、肝心となる転換クロスシートが見つからず、同時期に廃車された京阪3000系のほうが状態が良かったことからこちらをタネとすることになった。最終的に8本16両が出揃い、7本14両全車の14710形と、4両全車の14750形が、ブレーキ弁を本系列に提供される形で代替廃車された。
2013年には2階建て車両の8831号車がサハ31として竣工し、モハ10033とモハ10034の間に組み込まれ、ダブルデッカーエキスプレスとなった。
モハ10037+モハ10038は2020年頃に不具合を起こし休車となっていたが、2021年11月に廃車搬出された。
モハ10046のみ尾灯が異なる。
2023年現在は3連1本、2連6本の計15両が在籍する。