富山地方鉄道クハ90形電車

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富山地方鉄道クハ90形電車(とやまちほうてつどうクハ90がたでんしゃ)は、かつて富山地方鉄道に在籍した鉄道車両の1形式。

概要[編集]

戦前の手動加速制御車に併結する目的で1962年に2両が製造された。車体は18.5m級、片側両開き3ドアの、72系に準じた全鋼製車体を備え、台車は近鉄名古屋線の改軌などで余剰になった日本車輌製造製のD16を流用。マスコンについては従来のHL車のものを使用した。冷房は搭載せず、ベンチレーターのみがついていた。

その後[編集]

予定通り戦前製の手動加速制御車両に増結される形で2 - 3両編成で運転されたが、名鉄から3800系電車を譲り受けて14710形として竣工すると編成を組む手動加速制御車の淘汰も進み、マスコンや台車、ブレーキの交換が行われることなく行き場を失い1971年に車齢わずか9年で2両とも廃車された。

関連項目[編集]