宇宙背景放射
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宇宙背景放射(うちゅうはいけいほうしゃ)とは、宇宙の晴れ上がりのときの光が地球に届いたもの。
原理[編集]
宇宙誕生から約37万年後、電子が原子核に引き寄せられ原子となった。これにより光が直進できるようになったのが宇宙の晴れ上がりである。これ以前の状況は電磁波では観測できないので、宇宙背景放射は宇宙最初の光であるともいえる。ただし、宇宙は膨張しているので、波長は引き伸ばされマイクロ波が中心になっている。また、距離も本来は約138億光年だが、宇宙の膨張により約470億光年になっている。温度は、黒体放射で2.725K(-270.425℃)であり、これが宇宙の温度とされる。温度にはごくわずかなムラがあり、それがよく見る「宇宙背景放射の地図」で色の違いとなっている。
観測[編集]
今まで宇宙背景放射を詳細に観測した人工衛星は3つあり、COBE、WMAP、プランクである。観測することにより、宇宙の年齢、膨張速度などを知れる。