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学校数学
学校数学(がっこうすうがく)とは、主に高等学校で検定教科書およびその指導書の記述内容が、知的な高校生の学習欲求や大学理工系学部で必要なリテラシーからかけ離れた中等教育での数学分野のこと。
概要[編集]
大学の理工学部で教えられる数学は、「工業数学」あるいは「応用数学」である。その基礎を教えるのが高校数学であり、それは文部科学省の教育指導要領にしっかり述べられている。ところが教科書会社がそれを理解しておらず、徒党を組んで文科省の検定官と癒着し、そこから外れた教科書が採択されないように邪魔をしているようで、後述のように高大で学習体系が断絶状態にある分野もある。
たとえば、社会に出るとその先に「初等函数」があるという話で簡単に説明がつく「円函数」という言葉だが、高校数学では「三角関数」という言葉を用いて高大で断絶状態である。大学の理工学部では、テイラー展開やマクローリン展開、フーリエ変換とかラプラス変換とか、教えるべきことはいろいろあるのに、「高校数学の基礎から教えなおし」というのが正直しんどい教員もいるようだ。
「ベクトルは有向線分と考えるべきか、多次元量と考えるべきか」みたいな話も、多くの高校の数学教師には嫌悪される。「そんなもん、多次元のデカルト座標上で考えれば一緒じゃん。だからベクトルの内積は統計学のスピアマンの積率相関係数と同じで、-1 から 1 の間に収まるわけで、『1 だったら同じ向き』『-1 だったら反対の向き』『0 だったら直交』って話よ」みたいなコトをサラッと言えればカッコイイ。
カッコイイ高校の数学教師は、「ちゃんと説明すると、話長くなるよ?」「だったら、学校図書館にこういう本があるからそれを読んだらどうかな?」とか言って、しかも物理や化学の先生とも親しかったりする。これで若くて独身の男だったりなんかすると女子学生にもモテる(つーか、狙われる)。ただし、わりと面倒見がいいけれど他者から距離を置くので、いろいろとやっかまれて学校を追い出されて予備校とかに転職したりする人材流出もあったりする。