天目茶碗
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天目茶碗(てんもくちゃわん、英:Tenmoku Tea Bowl)は、中国の浙江省の禅寺である天目山で使用されていた艶のある黒釉が掛けられた茶碗である。高台は小さく低い逆円錐状の形状である。天目茶碗の陶土は、鉄分を含んでいる。
概要[編集]
中国福建省北部の水吉鎮の建窯で焼かれた茶碗である。当時はお茶を飲むための容器であった。鎌倉時代に留学僧が日本に持ち帰ったものが始まりである。日本では瀬戸で焼かれていた。日本の陶磁器の国宝は14点あるが、そのうちの5椀が天目茶碗となっている。いかに天目茶碗が日本で好まれたかが分かる。
天目茶碗の中では建盞天目、烏盞天目、曜変天目、灰被天目、油滴天目、黄盞天目、玳皮盞天目の七種が珍重される。ほかには、禾目天目、木の葉天目、文字天目がある。