大谷康子
大谷 康子(おおたに やすこ、英:Yasuko Ohtani)は、日本のヴァイオリン奏者。[1][2][3]
仙台市出身[4]。3歳の頃から西崎信二にヴァイオリンの手解きを受ける。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て東京藝術大学に進み、同大学の大学院博士課程を1984年(昭和59年)に修了した。高等学校に進学する以前から兎束龍夫に師事[5]し、その後も福元裕、ジャン・ローラン、海野義雄、田中千香士の各氏の薫陶を受けた。また高等学校在学中の1972年(昭和47年)に全日本学生音楽コンクールのヴァイオリン部門の高校の部で優勝[6]し、大学在学中の1976年にはヘンリク・シェリングの来日を記念して開催されたヴァイオリン・コンクールで2位入賞を果たした。1981年(昭和56年)から東京シティ・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートミストレスを歴任。1995年(平成7年)に東京交響楽団の同職に移籍[7]し、2007年(平成19年)から同団のソロ・コンサートマスターに昇格したが、2016年(平成28年)3月末に契約満了により退団。退団に当たって、同団から「名誉コンサートマスター」の称号を贈られた[8]。 2017年はウィーンのムジークフェラインでリサイタルを開催。夏にはロシアの名門モスクワ・フィルの日本ツアーにソリストとして出演し絶賛を博した。キエフ国立フィルとは2017年以降毎年招聘され、2022年9月にも共演を予定。また、2019年5月に実力派ピアニスト、イタマール・ゴランと全国ツアー(12都市)を開催。最新CDはイタマール・ゴランとのフランスのエスプリ薫る珠玉の名曲集。CDは他に、ベストセラー「椿姫ファンタジー」(SONY)や、ベルリンでの録音による「R.シュトラウス/ベートーヴェン・ソナタ№5(ピアノ: イタマール・ゴラン)」(SONY)も評価が高い。その他多数リリース。 著書に「ヴァイオリニスト 今日も走る!」(KADOKAWA)がある。BSテレビ東京(毎週土曜朝8時より放送)「おんがく交差点」では春風亭小朝と司会・演奏を務め、八面六臂の活躍をしている。 文化庁「芸術祭大賞」受賞。東京音楽大学教授。東京藝術大学客員教授。(公財)練馬区文化振興協会理事長。川崎市市民文化大使。高知県観光特使。(公財)日本交響楽振興財団理事。(公社)日本演奏連盟理事。 使用楽器はピエトロ・グァルネリ(1708年製)。
脚注[編集]
- ↑ あの人に会った:大谷康子さん バイオリニスト _ 毎日新聞 - ウェイバックマシン(2021年3月15日アーカイブ分)
- ↑ “大谷康子 - CDJournal”. 2021年3月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月16日確認。
- ↑ “大谷 康子 | NAITO MUSICAL ENTERPRISES”. 2021年3月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月16日確認。
- ↑ “大谷康子|せんくら|仙台クラシックフェスティバル|2015”. 2021年3月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月16日確認。
- ↑ “ジャパン・アーツ(Japan Arts) on Twitter: "大谷康子(ヴァイオリン) *恩師からの忘れられない一言 ④ [③の続き]・・・でもテレビは何万、万の単位です。一瞬たりとも気を抜かないで、一生懸命おやりなさい。 と書いてくださってありました。肝に銘じています。 #JAアーティストに聞いてみた #大谷康子 @yasuko_ohtani"”. 2021年3月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月16日確認。
- ↑ “第21~30回 | 全日本学生音楽コンクール”. 2021年3月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月16日確認。
- ↑ “大谷康子ヴァイオリン・リサイタル|イベント|高知県立美術館”. 2021年3月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月16日確認。
- ↑ “ソロ・コンサートマスター大谷康子が退団。3/26定期&3/27川崎定期が最後の出演。”. 東京交響楽団. (2016年3月16日). オリジナルの2021年3月16日時点によるアーカイブ。 2021年3月16日閲覧。