大谷健

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大谷 健(おおたに けん、1930年 - )は、経済ジャーナリスト[1]。元・朝日新聞編集委員。

大阪市生まれ[2]大阪商科大学(現・大阪市立大学)卒業。1952年朝日新聞社入社。名古屋本社、東京本社経済部次長を経て、東京本社編集委員(経済問題担当)[3]。1987年度日本記者クラブ賞を受賞[4]。1990年定年退職[2]

電力の民営・分割の過程を描いた『興亡――電力民営・分割の葛藤』(白桃書房、1984年)は、「臨調監理委を通じ国鉄分割・民営化のテキストとなった」とされる[5]葛西敬之は国鉄分割・民営化に際して電力分割を参考にし、電力分割推進の立場で書かれた『興亡』と、電力分割反対の立場で書かれた近藤良貞『電力再編成日記抄』(光風社書店、1970年。著者は日本発送電総務部長)を読み比べたと書いている[6]

著書[編集]

  • 『国鉄は生き残れるか――再建への道を考える』(産業能率短期大学出版部、1977年)
  • 『花見酒経済のツケ――高度成長とは何であったか。そして次の展望は… 』(潮出版社、1978年)
  • 『興亡――電力をめぐる政治と経済』(産業能率短期大学出版部、1978年)
  • 『戦後財界人列伝――日本経済のバックボーン』(産業能率大学出版部、1979年)
  • 『緑の経済学――新・東洋のスイス論』(潮出版社、1980年)
  • 『久山町長の実験――地方が中央を越えるとき』(編、草思社、1982年)
  • 『興亡――電力民営・分割の葛藤』(白桃書房、1984年)
  • 『大蔵大臣の昭和史』(ビジネス社[権力者の人物昭和史]、1986年)
  • 『桜田武の人と哲学』(日本経営者団体連盟弘報部、1987年)
  • 『納税者番号制――不公平是正かプライバシー制限か』(教育社[Trend Books]、1989年)
  • 『激動の昭和電力私史』(編著、電力新報社、1991年)
  • 『裁かれる日本的経営』(草思社、1992年)
  • 『問題記事――ある朝日新聞記者の回顧』(草思社、1993年)
  • 『起業家精神の研究――戦後日本を築いた経営者たち』(草思社、1994年)
  • 『平成デフレ』(朝日新聞社[Asahi news shop]、1995年)
  • 『国鉄民営化は成功したのか――JR10年の検証』(朝日新聞社、1997年)
  • 『定年族の時間割』(主婦の友社、1998年)

出典[編集]

  1. 神野直彦編『都市を経営する』都市出版、1995年
  2. a b 大谷健『定年族の時間割』主婦の友社、1998年
  3. 大谷健『興亡――電力民営・分割の葛藤』白桃書房、1984年
  4. 日本記者クラブ賞 日本記者クラブ
  5. 草野厚『国鉄改革――政策決定ゲームの主役たち』中公新書、1989年、65頁
  6. 葛西敬之『未完の「国鉄改革」――巨大組織の崩壊と再生』東洋経済新報社、2001年、162頁