大和町交差点
ナビゲーションに移動
検索に移動
大和町交差点(やまとちょうこうさてん)とは、東京都板橋区大和町にある国道17号と東京都道317号線(環七通り)の交差点である。
概要[編集]
上述の2つの道路に加えて首都高速道路[1]と3つの道路が交差するこの交差点は「日本一汚い交差点」と比喩されており[2]、板橋区が対策を講じてきた交差点の1つである。
構造[編集]
国道17号が片側3車線、都道318号線は中山道陸橋(片側2車線)によって常時直進がされているため片側1車線となっている。それぞれの道路の上空に首都高速道路と中山道陸橋があるため上で高架が2つ交わり多い交通量も相まってなんとなく近未来的な雰囲気に浸る場合もある。
車道の信号機は全方向信号完備で、青信号は使われない。
直下には板橋本町駅がある。
日本一汚い交差点[編集]
大和町交差点は区内の交通インフラの発達とともに交差道路が増えていき、現在のように3つの道路が交差するようになると交通量の増加によって排ガスが増えていった。
更に構造上全方角を塞がれてしまっているためそれが溜まりやすく、浮遊粒子状物質の濃度は1998年頃まで環境基準の2倍を記録しており、二酸化窒素の濃度も年間を通して環境基準を超えた日が半分以上になるなど、全国的に沿線環境の悪い交差点であった。
1993年に「大和町交差点環境対策検討会」が設置され、様々な協議の上で以下のような対策が導入された。
- 土壌による空気浄化
- 送風機によって空気を土壌に通すことで空気が浄化される作用。
- 交差点北西部分の2段階横断歩道の島部分で2001年からフィールド実験が行われ、現在でも施設は稼働中であり、威力は開始時点のものを維持している。
- 換気施設の設置
- 首都高速道路の高架に換気施設を設置し、交差点に滞留する窒素酸化物などを上空に逃がす。
- 光触媒塗料の塗布
- 二酸化チタンが大気中の窒素酸化物を吸い込んで吸着し、それが雨で洗い流される事で除去される事を利用し、光触媒塗料をガードレールや板橋第四中学校[3]の塀などに塗って吸わせている。
- 公園の設置
- 北西と南東に公園があり、それによって空気が逃げ出しやすく、植物によって二酸化炭素の吸収作用もある。
- 特に北東の公園はYUMEパーク大和町として整備されており、区民の憩いの場である。
このような対策によって徐々に環境基準は良くなっていったのであった。
その他[編集]
- Gogleストリートビューでは、ただでさえ道路が重なって線が複雑な上に、板橋本町駅構内もストリートビューに対応してしまったためにもはやどれがどの道か分からなくなり特定の道を選べなくなる。