国会速記者

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速記風景

国会速記者(こっかいそっきしゃ)とは、日本など国会の際に発言者の近くにおいて議事を正確に記録する人のことである。

概要[編集]

ミミズのような独特の速記符号を操って、議員の発言を一言一句まで追いかけるのが仕事である。日本において国会速記者は明治23年(1890年)に帝国議会が開設された際から全ての議事録を記録している。身分は国家公務員である。

国会は毎年1月に召集されて通常国会の会期150日間、延長されたり、臨時国会特別国会が召集されたとしても、1年のうち数ヶ月は国会は閉会している。この間、国会速記者は速記を原稿に起こして議事録を作ったり、また速記のための「資料」の作成を行なったりしている。

ここでいう「資料」というのは時事用語辞典のようなもので、政治経済ニュースに出てくる新語や造語など、その用例が集められているものである。正確な記録を求められる速記者にとって、時事的な知識は不可欠なものであり、議員がどんな発言をしても慌てることのないように新聞雑誌を隅々まで読み、内容を頭に叩き込んでおくようにしているのである。閉会中の国会速記者は決して遊んでいるわけではない。