四人将棋
ナビゲーションに移動
検索に移動
四人将棋
|
四人将棋(よにんしょうぎ)とは、通常の将棋盤を使い、四人で行う将棋である。スーパーファミコンのソフトにもなった。
概要[編集]
ゲーム理論では多人数零和有限確定完全情報ゲームである[1]。チャトランガから派生した将棋のさらに派生で4人制になっているようだが、元々チャトランガには4人制のもあったので[2]、ある意味原点回帰なのかもしれない。
将棋盤は通常の9x9であるが、駒は王将や飛車、金銀が4人分必要になる。
一口に「四人将棋」と言っても幾つかの異なるルール体系が見られる。右手側に手番が移っていくか[3]、右回りで手番が移っていくか[4][5][6]、王手が掛かった時には王手をかけられた人に手番が移ったり[5][6]移らなかったり[4]、詰んだ王将の扱いにも差が見られる。
- シングルス
- ダブルス
初期駒配置[編集]
ルールは幾つか見られるが、駒の配置は共通して以下のようになる。
9 8 7 6 5 4 3 2 1 銀 金 王 金 銀 一 歩 飛 歩 二 銀 歩 銀 三 金 歩 歩 金 四 王 飛 歩 歩 飛 王 五 金 歩 歩 金 六 銀 歩 銀 七 歩 飛 歩 八 銀 金 王 金 銀 九
普通の将棋に慣れていると、角、桂、香の存在が消えている事にまずカルチャーショックを受ける。
棋譜[編集]
将棋なら2人しか居ないので「先手:▲、後手:△」で済むが、四人将棋は4人居るので以下のように表記ゆれが目立つ。2018年11月現在統一されていない模様。
- 「先手:↑、右手:←、後手:↓、左手:→」[3]
- 「先手:▲、左手:←、後手:△、右手:→」[4]
- 先手、左手、後手、右手に相当する記号が無い。棋譜をぱっと見ただけでは誰の指し手か分からないが、一応並べれば分かる[6]。
詰め将棋[編集]
「右回りで手番が移っていくルール」かつ「王手を掛けると王手をかけられた人に手番が移るルール」の場合は、右側の人を攻めて王手を掛けると、自分に手番が回ってくるので主導権を握りやすい。
しかし普通の将棋と比べると王将が最初から入玉模様な位置なので詰ましづらい。そこで四人将棋版の詰め将棋を考えてみる。
先手と右手の一騎打ちver.[編集]
- 居玉(5手詰め)
▶
持
ち
駒
‥
な
し▽持ち駒:なし ◁
持
ち
駒
‥
残
り
駒
全
部9 8 7 6 5 4 3 2 1 一 二 三 四 王 五 六 七 飛 八 九 ▲持ち駒:金
答え
- 答え「▲2五金 ◁1六玉 ▲2六金 ◁1七玉 ▲2七金まで」
- コメント「これはまだ本将棋と同じ感覚。」
脚注[編集]
- ↑ “多人数ゲームにおける枝狩りと四人将棋への応用”. ゲーム情報学7-10 (2002年3月15日). 2018年11月29日確認。
- ↑ “チャトランガ”. 日本将棋連盟. 2018年11月29日確認。
- ↑ a b “KIFUB-四人将棋 β”. 将棋お役立ちソフト・ツール集 (2011年3月18日). 2018年11月28日確認。
- ↑ a b c d “将棋ったーβ - 四人将棋 のルール”. shogitter (2013年). 2018年11月28日確認。
- ↑ a b c “ニコニコ超会議2017 超四人将棋”. 日本四人将棋連盟 (2017年4月30日). 2018年11月28日確認。
- ↑ a b c d e “四人将棋”. SDIN無料ゲーム. 2018年11月28日確認。
- ↑ “裏四人将棋 - 意外と奥が深い?”. 将棋定跡研究所 (2013年3月28日). 2018年11月29日確認。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 日本四人将棋連盟
- SDIN無料ゲーム 四人将棋
- 4人将棋 - ダブルス戦の手筋が詳しい