向島 (墨田区)
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向島(むこうじま)は東京都墨田区の北西部である。隅田川沿岸の地域であり、町名の東向島と向島を合わせて「墨東」という。向島の名称の由来は「浅草から見て、隅田川の向こうにある雅な街」から来るとされている[1]。向島百花園、長命寺、牛島神社、三囲神社などがあり、料亭・置屋・和菓子店が多く、江戸時代から文人が集う場所であった。
永井荷風に『濹東綺譚』(墨東奇譚)があるが、向島・玉の井の銘酒屋街(私娼窟)を舞台に、小説家と娼婦との出会いと別れを四季の風物詩や時代の風俗を織り交ぜ、詩情豊かに描いた。
東京都墨田区向島5丁目付近には、現在でも茶屋が数軒残っている。芸者の踊りなど伝統芸能(三味線、長唄、太鼓、踊り)を鑑賞し[2]、会席料理とお座敷を楽しむ料亭となっている。