吉田晴乃
吉田 晴乃(よしだ はるの、1964年4月30日 - 2019年6月30日)は経団連初の女性役員。経営者。
概要[編集]
1964年、東京都に生まれる。1988年、慶應義塾大学文学部卒業後に、原因不明の病気となる。 1990年、外資系のモトローラ・ジャパンに入社。カナダ人男性と結婚し、カナダに移住し、カナダの通信会社でワーキングマザーとなる。その後、離婚し、シングルマザーとして母娘でニューヨークに渡り、NTTアメリカ、NTTコミュニケーションズの営業課長としてセールスで活躍。ベライゾン・コミュニケーションズ日本法人では営業本部長となる[1]。
2012年、英国の大手電気通信事業者の日本法人BTジャパン株式会社の代表取締役社長となる[2]。
2015年、経団連史上初の女性役員として審議員会副議長となる[3]。退任後はウィメン20(W20)運営委員会の共同代表となる。 2016年、首相の諮問機関である規制改革推進会議の委員となる[4]。 2017年9月、アメリカ合衆国のビジネス雑誌「フォーチュン」で「2017年世界の偉大なリーダー」50名の一人に選ばれる[5]。 2018年、BTジャパン会長となる。 2018年8月、BTジャパンを退職し、英オックスフォード大学大学院で、世界約30カ国の企業幹部らと経営学の研究を開始した[6]。 2019年6月30日、心不全により死去、享年55歳[7]。
G20イベントでの演説[編集]
死去の前日である2019年6月29日に「G20大阪サミット 女性のエンパワーメントに関する首脳特別イベント」で吉田晴乃は演説を行った。その中で、女性の労働力は200万人、賃金換算で8兆円となり、社会的経済としてエンパワメントされており、日本の新しい成長に貢献できることを指摘している[8]。
講演会[編集]
2015年5月13日、英国の最大手ICTプロバイダー「BTグループ」の日本進出30周年を記念するイベント(会場:ザ・ペニンシュラ東京(東京都千代田区))で『ダイバーシティから生まれるもの』と題して講演を行った[9]。
2018年7月5日(木)、『第四次産業革命時代における女性の活躍』(会場:高岡商工ビル2階大ホール)と題して、富山県商工会議所連合会の主催で特別講演を行った[10]。
注[編集]
- ↑ あの財界幹部が「11センチヒール」を履くワケ東洋経済オンライン、2015年4月9日
- ↑ Designing my own path and always walking that pathJapan Times
- ↑ 経団連に初の女性役員産経新聞、2015年2月9日
- ↑ “過激”な委員が集結した「規制改革推進会議」日経ビジネス、2016年11月4日
- ↑ Haruno YshidaFortune
- ↑ 【WOMEN】G20に向け女性リーダー「自分の価値に気付いて」 (1/2ページ)
- ↑ 挫折乗り越え経団連役員に 吉田晴乃さん死去(評伝)日本経済新聞、2019年7月9日
- ↑ 吉田晴乃さん死去の前日、人生最後になった渾身の演説全文 日経BP、2019年7月9日
- ↑ BT in Japan 30周年記念
- ↑ 吉田 晴乃 氏 特別講演会