吉本ばなな

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吉本ばなな(よしもと ばなな、女性、1964年7月24日- )は、作家。

人物[編集]

東京都に、吉本隆明の次女として生まれる。本名・真秀子。姉は漫画家のハルノ宵子。一時期「よしもとばなな」と全ひらがなの筆名を使っていた。日本大学芸術学部文芸学科卒。高校時代から習作を始め、1987年「キッチン」で海燕新人文学賞を受賞。吉本隆明の娘ということと、大島弓子の影響を受けたということで話題になり単行本はベストセラーとなる。「うたかた」「サンクチュアリ」で芥川賞候補となる。88年「ムーンライト・シャドウ」で泉鏡花文学賞を受賞。『キッチン』『うたかた・サンクチュアリ』で芸術選奨新人賞を受賞。『マリ・クレール』に安原顕の勧めで連載した『TUGUMI』で山本周五郎賞を受賞、人気作家となる。

作品は各国語に訳されたが、特にイタリアでは爆発的な人気を呼び、当時、英語圏で読まれる村上春樹とイタリアで読まれる吉本ばななと併称された。そのため93年イタリアのスカンノ文学賞、96年、アンダー35賞、99年、銀のマスク賞とイタリアの文学賞を立て続けにとる。

日本では95年『アムリタ』で紫式部文学賞、2000年『不倫と南米』でドゥマゴ文学賞安野光雅選考委員)を受賞。2022年『ミトンとふびん』で谷崎潤一郎賞を受賞。

オカルト的な作品で知られる。