北九州振袖墨汁事件
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北九州振袖墨汁事件 | |
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事件現場(北九州メディアドーム) | |
場所 | 北九州市小倉北区三萩野3丁目1番1号 |
標的 | 「北九州市二十歳の記念式典」の参加女性 |
日付 | 2023年1月8日 (午前) |
概要 | 男が「北九州市二十歳の記念式典」に参加する女性の振り袖に墨汁をかけた器物損壊事件[1]。 |
武器 | 墨汁 |
他の被害者 | 12人[2] |
損害 | 合計74万円(2件) |
犯人 | 北九州市若松区の男(33歳)[3] |
容疑 | 器物損壊罪 |
対処 | 1月24日、男を器物損壊容疑で逮捕[3] |
刑事訴訟 | 男を器物損壊罪で起訴[4][5] 男に懲役1年2か月の実刑判決(福岡地裁小倉支部)[6] |
管轄 | 福岡県警小倉北署 |
北九州振袖墨汁事件(きたきゅうしゅうふりそでぼくじゅうじけん)とは、2023年1月8日に発生した福岡県北九州市の器物損壊事件。
事件の経緯[編集]
2023年1月8日午前、福岡県北九州市小倉北区の「北九州メディアドーム」で開催された「北九州市二十歳の記念式典」会場周辺で、女性の振り袖に墨汁のような液体がかけられる被害が続発した[1]。その後、女性12人が同様の被害に遭っているとされた[2]。
犯人の逮捕[編集]
2023年1月24日、福岡県警小倉北署は、北九州市若松区の会社員(33歳)を器物損壊容疑で逮捕した[3]。男は逮捕当初容疑を否認していた[3]。
その後容疑を認め、「振り袖に憧れがあったが、自分の成人式では着られなかった」「成人式できれいな振り袖を着て参加している女性を見て嫉妬心を覚えた」と供述した[7]。
刑事裁判[編集]
男は、被害のうち2件(被害額合計74万円)について起訴された[5]。
公判で男は、性同一性障害であると主張し[7]、「自分も振袖を着飾りたいとの思いがあったが実現せず、振袖を着用している女性を見て、悔しさ等の気持ちから犯行に及んだ」と述べた[6]。他方で検察側からは、「本当に性同一性障害ですか?」と指摘された[8]。
福岡地方裁判所小倉支部は、2023年7月12日、男に対して懲役1年2か月の実刑判決を下した[6]。判決では、被害弁償がなされていない点[6]、男に「累犯前科が複数あり、その中には女性に液体をかけた点で本件と態様が類似するものがあること」[6]が指摘され、その規範意識には大きな問題があるといわざるを得ないと断じられた。