内藤ホライゾン
内藤ホライゾン(ないとうほらいぞん)は、インターネット上の匿名掲示板「2ちゃんねる」で誕生したアスキーアート(AA)のキャラクターである[1]。別名「ブーン」。
概要[編集]
匿名掲示板で誕生したAAであるため公式の設定などは存在せず、AAの書き手によって様々な設定が存在するが、多くの場合以下のような設定が一般的である。
両手を広げて「ブーン」と言いながら走り出す。そしてその事から別名「ブーン」とも呼ばれている。またニコニコ動画においては、キャラクター等が両手を広げて走っていたり飛行していたりする場面で後述するような一行のみのAAが流しコメントとして描かれる事がある。なお、そのような場合においては「⊂二二二( ^ω^)二⊃」ではなく「⊂二(^ω^ )二二二⊃」と表記しなければ後ろ向きに飛行しているように見えてしまうため注意が必要なのだという[1]。
名称は「ニュース速報vip板」で付けられたものである。またかつては顔文字単体のものは「西川ホライズン」と呼ばれる事もあったが、現在ではほぼ忘れられている。そして前述のように両手を広げて飛行する様なポーズが特徴であるが、実際に飛行できるのかどうかはあまりよく判っていない[2]。
セルフを話す場合には「~だよ。→~だお。」の様に語尾「お」が付く。なおこれは後のネット上の自主製作小説が発祥でそれが一般化したものである。また元となったAAはアザラシのタマちゃんやヒタヒタ、荒巻スカルチノフ等であるとされるが、後述する様にこれも諸説がある。なお根源的な元ネタだが、それは2002年頃にある2ちゃんねるユーザーによって「(^ω^)」という顔文字に「にょにょ」という名称を付けられたAAが全ての元ネタであるという。また派生AAとしてはやる夫や杉浦ロマネスク等がある[2]。
このように、内藤ホライゾンの設定には様々な設定が存在しているが、他にも様々な興味深い設定が存在する。例えばより詳細な設定としては体長や体重等に言及したものもあり、それによれば内藤ホライゾンは体長1~1.5cm程の小型生物であるといい、また性別に関しては言及される事は少ないが多くの場合はオスとして扱われる事が多いという。普段は饅頭のような形態で空気に擬態しているが危険を察知すると念力で浮いて移動する。またより本格的に危険を感じた場合に限り両手両足を生やして逃走を図る[3]。
空を飛ぶ事に憧れており、機嫌が良い時には両手を羽のように伸ばして走り回る。その際に飛行機を真似た擬音を発する事から前述の様に「ブーン」という愛称も付けられている。また前述のネット小説などの設定においては彼の親友等は本名よりも専らこちらの愛称を好んで使用する傾向にあるという。また前述した西川ホライズンに関する別の説だが、西川は内藤のかつての呼び名ではなくそもそも別のAAであるというものがある。それによれば西川の外見は殆ど内藤と酷似しており、唯一の違いは顔の輪郭が全角か半角かという事である。因みに全角の方が基本的に内藤ホライゾンだと言われている。なお派生した設定としては内藤と西川との関係は兄弟やクローン等あらゆるものがある[3]。
一人称は僕が多く、基本的に温和な性格だがネット小説等創作の設定においては腹黒であったり攻撃的な性格であったりと、稀に人格に大幅な修正が施される事もある。容姿としては負け組の部類に入ると言われ、所謂ピザデブとして世間からは認知されている。またその様な性格もあってか多くの設定では友人関係には比較的恵まれており、恋愛する描写が加えられる事も多い。そうでなくとも頼りにされたりされなかったりと、友人らの中の内藤の立ち位置は高くも低くもないが愛されていることは確かであろう。全体的には社交的な性格とされる事が多いのである[3]。
顔文字としての使用方法だが、喜怒哀楽の四番目に属する顔立ちであるため使用範囲は幅広く、平坦な文章に色を付ける時に使用される事が多い。また目等に使うパーツを変えると様々な表情に変える事も可能であるため使い勝手は良い部類であるとされる。但しショボン等他の顔文字やAAに対しては、比較的ではあるが2ちゃんねる色が強くいため、電子メールでの使用には若干の注意が必要だと考えられている[3]。
アスキーアート[編集]
具体的なAAとしては以下のようなものがある。
/⌒ヽ ⊂二二二( ^ω^)二⊃ | / ブーン ( ヽノ ノ>ノ 三 レレ 一行AA ⊂二二二( ^ω^)二⊃ 派生AA /⌒ヽ ∩ ^ω^) おっ♪ | ⊂ノ | _⊃ し ⌒ /⌒ヽ (^ω^ ∩ おっ♪ t⊃ | ⊂_ | ⌒ J /⌒ヽ ( ^ω^ /⌒ヽ /⌒ヽつ( ^ω^ ) )) おっおおっお~♪ (( ( ^ω^ ) ( つ ) ( つ ヽ とノ 〉 とノ ) ^(_) (__ノ⌒(_)