内海サンドスキー場

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内海サンドスキー場(うつみサンドスキーじょう)は、愛知県知多郡内海町(現在の南知多町)にあったサンドスキー場。戦前の1932年(昭和7年)に開業し、戦後の1957年(昭和32年)頃まで営業していた。千鳥ヶ浜の海水浴場とともに内海町の2大観光地だった。

歴史[編集]

愛知県知多郡内海町(現在の南知多町)には、伊勢湾に面して小規模な砂丘が形成されていた。石英成分の多い珪砂からなり、砂粒は極めて細かく、サンドスキーには理想的な砂質だった。1932年(昭和7年)6月5日にサンドスキー場が開業し、開業当日には2万人もの来場者があったという。当時の内海町には鉄道が通じておらず、これほどの人出があるのは異例なことだった。

内海町の千鳥ヶ浜は2kmにも及ぶ砂浜を持つ海水浴場であり、明治時代から周辺地域にその名を馳せていた。最盛期には7本の滑走コースがあり、照明塔によるナイター営業も行われた。滑走コースの上部までスキー客を運ぶリフトもあり、ジャンプ台なども設置された。サンドスキー場の入場料は無料であり、スキー板のレンタル代や売店などが収入源だった。

施設[編集]

滑走コース
  • 表富士スロープ(80m)
    • ジャンプ台
  • 奥富士スロープ(60m)
  • 裏富士スロープ(110m)
  • 吹越スロープ(115m)
  • 千鳥スロープ(135m)
  • 白浜スロープ(100m)
  • 白山スロープ(100m)
その他
  • スキー神社
  • 売店

参考文献[編集]

  • 『知多半島の昭和 写真アルバム』樹林舎、2012年

外部リンク[編集]