全電動車

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全電動車(ぜんでんどうしゃ)は、電車列車の編成において、すべての車両あるいは車軸にモーターがついていること。

概要[編集]

電車の編成全体の出力をあげるためには、モーターのついた電動車を増やす、あるいは1個1個の主電動機出力を上げるという方法が取られるが、主電動機出力を上げるだけでは空転を起こしまくってしまう。そこで主電動機出力はそこまで上げずに前者の方法を取ることで編成出力を高くしている。その極限が全電動車であり、主に75kW級のモーターを搭載した初期高性能車に頻繁に見られる。

近年では、誘導電動機を用いて95kWモーターの4M6T220kWモーターの3M5Tで通勤車レベルの起動加速度2.5km/h/sや最高速度120km/h以上を確保できているものも出たが、これは技術の進歩により低MT比でも高加速や高速走行が可能になったものである。かつての直流電動機を用いた時代には吊り掛け駆動方式の4M6Tながら最高速度110km/hを確保したものもあったが、逆に加速性能が犠牲になっている。

一応全電動車だからといって弱点がないわけではなく、整備費が高くついたり、走行時の電力消費量が大きくなって、時にき電設備に過大な負荷がかかることもあるデメリットが生じる。

関連項目[編集]

  • 電車
  • 1両編成 - 電車ではほぼ必然的にオールMになる。
  • 12M0T - カオスKQによる全電動車の極み。