仙山線の快速列車
仙山線の快速列車とは、仙山線で運転している速達列車。
概要[編集]
仙山線は山交バスが運行している高速バスの仙台 - 山形線と競合していて、快速列車が1日7往復運転しているが、同じ快速でも停車パターンが3種類あり、駅や車両の案内表示機では3種類の快速が全て同じ表示になっているため紛らわしい。 ここでは、速達型をAパターン、宮城県側で各駅停車区間のある快速をBパターン、山形県側に各駅停車区間の区間がある快速をCパターンと扱う。 また、最後にはかつて運転していた特別快速についても記述する。
快速(Aパターン)[編集]
このパターンは、7往復のうち2往復が該当。
このパターンは全区間で快速運転を行い、最速65分で仙台~山形を結ぶ。
停車駅が最も少ないが、交換待ちでは必ずしもAパターン快速が優先されるわけでもないので、交換待ちで3分以上停車する駅もある。
快速「仙山」時代の一般的な停車駅に国見駅、陸前落合駅、羽前千歳駅を加えたもの。
山形5時44分発と9時45分発の仙台行き、仙台14時4分発と16時0分発の山形行きが該当する。
快速(Bパターン)[編集]
このパターンは7往復のうち4.5往復が該当。
このパターンは仙台~愛子は各駅に停車し、愛子~山形で快速運転することで、都市間移動の速達性はやや下がるが、仙台都市圏の需要と仙山間での速達性の確保の両方ができる。
仙台8時17分、9時4分、11時18分、13時1分、20時27分の山形行き、山形7時16分、11時59分、13時56分、15時59分の仙台行きが該当。
快速(Cパターン)[編集]
上り1本のみが該当するレアパターン。
こちらの停車パターンはBパターンと異なり、山寺駅~仙台駅で快速運転を行う。 なぜ宮城側ではなく山形側で各駅停車となるのかは不明。 発車時刻が帰宅ラッシュにあたるので、山形市中心部からの通勤客の需要を賄うためと推測する。
山形17時59分の仙台行きのみが該当。 下記の停車駅については上りのみの運転のため、山形側から先に記載し、~ではなく→で表記する。
特別快速(廃止)[編集]
2003年に廃止されたが、仙山線には1985年から1日1往復だけ特別快速が走っていた。
特別快速は当初は仙台~山形62.8kmを、ノンストップ、51分で結んでいた。
1998年に特別快速の停車駅に北仙台駅と山寺駅が追加された。
- 停車駅
- 仙台駅-北仙台駅(1998年~廃止まで)-山寺駅(1998年~廃止まで)-山形駅
他線への直通列車 (廃止)[編集]
奥羽本線山形以南改軌工事に伴い、特急「こまくさ」の一部を立て替え、新庄駅に発着する快速「仙山」が設定されたが、山形新幹線の新庄延伸で廃止された。
歴史[編集]
仙山線にはもともと快速列車はなく、各駅停車以外は全て急行だったが、東北新幹線開業で、電車急行の「仙山」が快速となり、その後、急行「べにばな」の車両置き換えで快速「仙山」が増発された。
国鉄分民化以降、仙山線は都市近郊路線の位置づけとなって、快速列車の設定も年を経ることに変化していった。