人頭税石
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人頭税石(にんとうぜいせき)とは、沖縄県宮古島市平良字荷川取90に存在する石である。
概要[編集]
別名を賦計り石(ぶばかりせき)という。高さ143センチの自然石である。
江戸時代前期に島津忠恒が琉球王国に侵攻した結果、首里王府は薩摩藩による過酷な収奪が行われて財政が逼迫し、特に寛永14年(1637年)には宮古・八重山の両地方に対して世界でも類例を見ない過酷な人頭税が課された。この人頭税は琉球王国に住む15歳の男女が、この石以上の身長になると田畑の広さを問わずに一律に税を課したとされ、50歳になってようやく免除されたという。これは史上最悪の悪税といわれたが、これは薩摩藩が消滅して明治時代になっても続けられた。そのため、島民は役所や県庁、さらに帝国議会へ直接請願し、明治36年(1903年)になって廃止されたという。