万人平等主義
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万人平等主義(ばんじんびょうどうしゅぎ)とは、「All men is equal」という、アメリカ発祥の思想である。
概要[編集]
「イコール」を、「等しく同じように扱わねばならない対象である」と考えたとする。1988年に、札幌で「蕎麦アレルギー裁判」というものがあり、それは「蕎麦アレルギーの子が、間違って学校給食のそばを食べてしまった結果、 死亡してしまったという事故」と一般的には知られている。1992年に一審の判決が札幌地方裁判所で出され、「担任の教諭と札幌市教育委員会の安全配慮義務違反」とされた。とはいえ、これは万人平等主義による組織的な殺人事件ではないか、とする意見がある。
「すべての人間はイコール」であるならば、「『蕎麦を食べる』文化が一般的である」のであるから、「蕎麦アレルギー」というのは理解不能である。「全ての人間は、イコールである」ことを要請するために、「全ての生徒が、同じ食事を、同じ時間で食べ終える」ことを強要する「給食ハラスメント」的な教師は、当時少なくなかった。「みんなと同じことが、なぜ同じようにできないんだ!」という話はあるわけで、これが公立学校の教師であると、生徒に「みんなと同じようにしろ」と強要するのも公務の一環である。そのため、その生徒がアナフィラキシー・ショックで死亡しても、(拘置所の職員が死刑執行をしても犯罪にならないように)犯罪にはならない。
こうした場合、教育委員会や学校や教諭の責任は、(社会的にみて不当に)軽く見積もられがちである。
したがって、「社会的ないじめの結果の責任逃れの逃げ場所」として、「万人平等主義」が悪用されているとも考えられる。