ヴァルハラの晩ご飯 〜イノシシとドラゴンの串料理〜
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『ヴァルハラの晩ご飯 〜イノシシとドラゴンの串料理〜』(ヴァルハラのばんごはん〜イノシシとドラゴンのブロシェット〜)は、三鏡一敏による日本のライトノベル作品。イラストはファルまろ。
概要[編集]
第22回電撃小説大賞金賞受賞作。2016年2月10日に電撃文庫より刊行された。
ストーリー[編集]
セーフリームニルは、ヴァルハラの食事のために不死の特性を生かして毎日死んで食料を提供しているイノシシ。ブリュンヒルデに密かに憧れる日々の中で、事件が起こってイノシシであるセイも関係してくることになる。
登場キャラクター[編集]
主人公[編集]
- セーフリームニル / セイ
- 本作の主人公。煤け色のイノシシ。本名「セーフリームニル」で、長いということで「セイ」という愛称で呼ばれることが多い。
- 死んでも生前の記憶と経験を引き継いで、遺体の近くに生き返る特性を持つ。セイは黄金の女神と呼ばれたヴァン神族の死んでも生き返る力を持っていたという人にちなんで、この能力を「グルヴェイグ」と名付けている。この特性とエルドフリームニルの鍋の力によって、一日一度死んで食材となってヴァルハラの食料を賄っている。
- ブリュンヒルデにお願いされてゲルヒルデに変化のルーンを教えることになる。
ヴァルハラキッチン [編集]
- アンド
- ヴァルハラキッチンの料理長。
- ヘイズルーン / ヘイズ
- 元々はヤギの姿だが、ルーンの力で人の姿にもなれる。人化した姿はピンクのロングヘアの幼女だが、巨乳。セイのことは「セーたん」と呼んでいる。
- 蜜酒レーラズミードを自分の乳をしぼることで生成している。エインヘリヤルの間で密かにファンクラブが作られるほどの人気。ヴァルハラにやってきたその日に料理長に一目惚れしているが、アンドは社会通念に反すると断っている。
ヴァルキューレ9姉妹[編集]
- ブリュンヒルデ
- ヴァルキューレ9姉妹の長女。
- 部屋にセイを招いて妹のゲルヒルデに、白鳥に変身することができるように変化のルーンを教えてあげてくれないかとお願いして、引き受けてもらう。
- ゲルヒルデ
- ヴァルキューレ9姉妹の次女。武芸の腕前は高いが、ルーンの技量にかけているところがあって、今度の任務で白鳥に変身しなくてはなら無くなって困っている。
- 姉のブリュンヒルデのことをライバル視しており、素直に尊敬できずにツンとした態度をとってしまうことが多いが、嫌っているわけではない。
- ヘルムヴィーゲ
- ヴァルキューレ9姉妹の六女。褐色の鎧兜にセミロングの紫髪が特徴で、背が小さい。子供っぽい見た目だが、姉妹の中で一番力持ち。年よりくさい話し方をする。
- ジークルーネ
- ヴァルキューレ9姉妹の七女。漆黒の鎧兜をつけており、金色のツインテールと切れ長の目が特徴。
- ルーンの知識は高いが、他の姉妹に誇れるところがなくなってしまうと人には伝授したがらずにおり、セイに器が小さいと思われている。
ヴァルハラ[編集]
- ロキ
- グラーネ
- ブリュンヒルデの愛馬。世界最高の呼び声高い名馬スレイプニルを父に持つ。
- フレイヤ
- グリンブルスティ / ルスティ
- 鍛冶職人の種族ドヴェルグが作った六つの傑作の一つである黄金のイノシシ。豊穣の神フレイの所有物。
- ヒルディスヴィーニ / ヒルディ
用語一覧[編集]
- アースガルド
- 人間たちの暮らす世界の空の彼方にある神々が住む世界。
- グラズヘイム
- 神々が住む黄金宮。
- ヴァルハラキッチン
- アースガルドにある世界一大きな食堂の世界一大きな調理場。
- エルドフリームニル
- セイの持つ鍋。必要な材料を入れて煮立てておくと、月の出と共に自動で料理を作ってしまう機能を持つ。月が出ている間は中身が一切減らないという特性があり、夜が明けるまで食べ放題となる。
- レーラズミード
- 世界一おいしい蜜酒。ヘイズによって生成される。
- 戦乙女ヴァルキューレ
- 人間界に降り立って、死んだ英雄の魂をヴァルハラに導く。
- エインヘリヤル
- ヴァルキューレたちが集めてきた死せる英雄。優れた武芸の才能を持ち、武勲を立ててきたために多くは傲慢な性格。
- ヴィーンゴールヴ
- ヴァルキューレ9姉妹たちが住む女神の館。
単行本[編集]
タイトル | 初版発行日 | ISBN | その他 | サブタイトル | ||
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ヴァルハラの晩ご飯 〜イノシシとドラゴンの串料理〜 |
2016年2月10日(2016年2月10日発売) | ISBN 978-4-04-865752-5 |
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