ロボット工学三原則
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ロボット工学三原則(ロボットこうがくさんげんそく、英:Three Laws of Robotics)とは、ロボット開発において度々取り上げられる考え方、哲学である。
概要[編集]
SFで取り上げられたものなので空想上の産物である。これに従って動作するロボットは開発されていない。
それなのにロボット開発において優先的に考慮されなければならない事項とする考え方もあるので、それがロボット開発の妨げになっている気もする。
ちなみにロボット兵器とも言われたりするドローンの類は[1]、人間にミサイル等で危害を加える事ができるので、さっそく「ロボット工学三原則」に違反している、とする考え方もある。しかし人間に危害を加える判断を下しているのは実際にはロボットではなく人間なので、ドローン自体は「ロボット工学三原則」に違反していない、と擁護する声もあり、もはや哲学みたいになっている。
実際のところ、「ロボット工学三原則」それ自体には何の拘束力も無く、罰則を定めることもできないというのが現実である。
ロボット工学三原則の概要[編集]
優先順位順で以下のように決まっている。
- 人に危害を加えちゃダメ。人を危険な目に遭わせてもダメ。
- 人に従え。
- 自分を守れ。
例えば[編集]
- 自爆ドローンはミサイルのようだが、ロボット工学三原則に従うと、任務を全うするには味方の人間に危険が及ばない限りは自己防衛機能が働き信管が作動しないとか、敵に突入できない、という事になる。
余談[編集]
これに従って動作するロボットは開発されていないのであれば、これに従って動作する人間を開発すればいいんじゃね?と考えて開発された人間が居るかもしれない。確かに人間であればこの「ロボット工学三原則」に従って動作する事は可能と思われる。
なんで?理由は?とか聞いてくる子には適用できない。なぜなら理由は定義されていないから。
脚注[編集]
- ↑ 過去にNHKにて「貧者の兵器とロボット兵器」という、タリバンのAK-47、RPG-7と、アメリカのドローンを対比させた番組があった。貧者の兵器とロボット兵器~自爆将軍ハッカーニの戦争~ - NHKスペシャル