ルドルフ・フォン・トーベル

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ルドルフ・フォン・トーベル(Rudolf von Tobel, 1903年8月20日 - 1995年2月24日[1]は、スイス音楽学者チェロ奏者。[2]

ベルンの生まれ。1922年からチェロ奏者として活動。その傍らでベルン大学のエルンスト・クルト[3]の許で音楽学を修め、1931年に楽式論[4]の研究で博士号を取得[5]。1933年からバルセロナでパブロ・カザルスに入門してチェロと指揮を教わったが、指揮法についてはバーゼル在住のフェリックス・ヴァインガルトナーの指導も受けた[6]。1936年からベルン交響楽団にチェロ奏者として参加。1938年にはヴィンタートゥール市立管弦楽団のチェロ奏者に転じて1943年まで在籍し、折に触れて指揮も行った。また、1939年からルツェルン祝祭管弦楽団にチェロ奏者として参加している[7]。またカザルスの門弟になったことで、カザルスの信頼を得、1950年からプラードで開催されたカザルス音楽祭やツェルマットで開催されたマスター・クラスではカザルスの助手を務めた[8]。また、カザルスの助手を務める中で、カザルスの講義やレッスンの要諦を記録している[9]。1953年からトロッシンゲン国立音楽大学で教鞭を執り、翌年から同大学の教授となった[10]

ベルンにて死去[11]

脚注[編集]

  1. アーカイブ 2021年3月21日 - ウェイバックマシン
  2. Rudolf von Tobel”. 2021年3月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月22日確認。
  3. Hepokoski, James A.、Darcy, Warren 『Elements of Sonata Theory』 Oxford University、2006年、365頁。ISBN 9780198033455
  4. 1935年に『古典器楽の形態』としてベルンで刊行。(Tobel, Rudolf von 『Die Formenwelt der klassischen Instrumentalmusik』6、Ernst Kurth、P. Haupt〈Berner Veröffentlichungen zur Musikforschung〉、Bern、1935年(de)。OCLC 5954880)
  5. アーカイブ 2019年6月7日 - ウェイバックマシン
  6. アーカイブ 2021年3月22日 - ウェイバックマシン
  7. アーカイブ 2021年3月22日 - ウェイバックマシン
  8. アーカイブ 2021年3月22日 - ウェイバックマシン
  9. 特にカザルスがヨハン・ゼバスティアン・バッハの無伴奏チェロ組曲の解釈を講義の中で示した記録は『バッハ《無伴奏チェロ組曲》カザルス解釈版』として書籍化されている。(『バッハ《無伴奏チェロ組曲》カザルス解釈版』 ルドルフ・フォン・トーベル、天崎浩二訳、音楽之友社、2009年(原著2004年)。ISBN 9784276144835)
  10. アーカイブ 2021年3月22日 - ウェイバックマシン
  11. ★ Tobel schweiz | Informationen | Was ist das?”. 2021年3月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月22日確認。