ルカ
ナビゲーションに移動
検索に移動
ルカとは、新約聖書のうち、「ルカによる福音書」と「使徒行伝」の著者とされている。
概要[編集]
医者だった事がパウロにより明かされている[1]。イエスの12使徒には含まれていない[2]。
著作について[編集]
「ルカによる福音書」と「使徒行伝」の共通する特徴として、冒頭部分で同一の人物宛てに書いている点が挙げられる。
ルカによる福音書では「テオピロ閣下」[3]、使徒行伝では「テオピロ」[4]と名前が挙げられている。
敬称として「閣下」を使っている事から、目上の人向けに執筆していたと推測でき、そのため表現方法に気を使っていたと推測できる。
テオピロ閣下よ、わたしもすべての事を初めから詳しく調べていますので、ここに、それを順序正しく書きつづって、閣下に献じることにしました。すでにお聞きになっている事が確実であることを、これによって十分に知っていただきたいためであります。 — ルカによる福音書(口語訳)1章3節から4節
イエス・キリストの12使徒には含まれていなかったにもかかわらず、"詳しく調べて"書き上げたという点から察するに、執筆にあたって目撃証言などの情報収集に多大の努力が払われていた事が推測できる。「マタイの福音書」等、他の人が先に書き留めていた記録も"詳しく調べて"いた可能性があるとする説もある。
それだけ多大の努力を払う事を惜しまなかったという点から、イエスの活動が当時の人々に大きな衝撃を与えていた事が2000年近く経っている2018年11月現在でも推測できる。
脚注[編集]
- ↑ “コロサイ人への手紙(口語訳)4章14節”. ウィキソース (2012年7月8日). 2018年11月15日確認。
- ↑ “マタイによる福音書(口語訳)10章1から4節”. ウィキソース (2018年5月29日). 2018年11月15日確認。
- ↑ “ルカによる福音書(口語訳)1章3節”. ウィキソース (2018年11月1日). 2018年11月15日確認。
- ↑ “使徒行伝(口語訳)1章1節”. ウィキソース (2015年4月25日). 2018年11月15日確認。