リフレーション
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リフレーション(英:Reflation)とは、政府側の財政支出(無借金)で通貨再膨張をさせ、インフレーションを起こす政策である。このような政策を推進する人々は、リフレ派と呼ばれる。
また、経済学的には、デフレから脱却したものの、インフレには達していない状態のことも指す。
概要[編集]
リフレーションは全体に発行された通貨を行き渡らせる政策であり、単純にお金の総量を消化させるものではなく、「行き渡らせる人の数xお金=総量」として所得を引き上げる政策である。
主に市場全体で需要不足により、オーバーストア=同じもの同士の企業が多くなってしまった、資本が全く回転しない恐慌状態を救済することを目的としている。
日本では[編集]
日本では財政法5条特例として日本銀行から通貨を発行させ、国が発行する国債に無借金で市場を通さず、直接お金を引き受けさせる法律があり、市場の需要減少を補う、かつての米国のニューディール政策と同じような政策の実行が可能となっている。
なお現在行っている赤字公債の直接引き受けは、日銀からの借り入れで歳入不足を補う政策であり、国債として歳出に直接引き受ける5条特例とは別である。
なお際限は5条法律により、特別な理由が続く限り、すなわち不況から市場活動の自助型で完全脱出し好景気となるまで、とされている。
世界恐慌の余波で昭和恐慌に陥っていた戦中は戦時国債によって日銀から直受けし約7割を賄ったが、戦争に際限がなくなるため禁じ手とされた。
これを経済政策に対して行い、ケインズの先駆けで世界最速でデフレを脱却させた、日本のケインズと言われる高橋是清は有名。