リア・ギンスター

リア・ギンスター（Ria Ginster, 1898年4月15日 - 1985年5月11日）は、ドイツのソプラノ歌手。

フランクフルト・アム・マインにて、合唱指揮者のペーター・ギンスターの娘として生まれる。幼少期から音楽の才能を発揮し、13歳でヴァイオリンを弾いてオーケストラと共演している。18歳でホーホ音楽院に入学した際には声楽を専攻し、さらにベルリン高等音楽院でルイス・バッヒャーに声楽の指導を受けた。1923年から歌手活動を始め、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン、オランダ、ベルギー、フランス、スイス、イタリアの各地でリサイタルを開いて成功を収めた。1931年にはイギリスにも演奏旅行に出かけ、コヴェントガーデン王立歌劇場でのトーマス・ビーチャムの指揮によるジョージ・フレデリック・ハンデルの《メサイア》の上演に参加している。1934年にはアメリカやカナダにも楽旅し、ソプラノ歌手として高い名声を得た。1938年からチューリヒ音楽院で後進の指導にも当たるようになり、1949年から1956年までベルンハルト・パウムガルトナーの要請を受けて、ザルツブルクのモーツァルテウム音楽院の客員教授を務めた。

チューリヒにて没。