マテ茶

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マテ茶(まてちゃ)とは、主に南米において自生しているイェルバ・マテや小から成分を抽出した茶外茶)である。南米諸国を中心に飲まれているほか、日本でも知名度が上昇しつつある。

概要[編集]

採取したイェルバ・マテの葉や小枝に火入れし、酸化酵素を不活性化させたのちに乾燥・熟成することでマテ茶の茶葉として完成するものである。こうしてできたマテ茶は「グリーン・マテ」と呼ばれ、青青しいさわやかな香りと苦みを堪能できる。また、このグリーン・マテを焙煎(ロースト)することで「ロースト・マテ」、通称「黒マテ茶」となる。クックック……黒マテ茶。ビタミンなどの栄養素はグリーン・マテに比べて減るものの、焙煎したことで青青しい香り、言い換えれば青臭さが香ばしい香りに変化する。なお、日本で「太陽のマテ茶」として流通していたものはこのロースト・マテである。

飲み方[編集]

現代ではティーバッグの製品が流通しており、日本においても入手しやすくなっている。抽出は水でもお湯でもどちらでも可能である。パラグアイにおいては水で抽出したマテ茶をテレレと呼び、マテ茶は暖かいものと区別しているらしい。

伝統的なものとしては、マテ壺と呼ばれる容器とボンビーリャと呼ばれる漉し器の付いたストローのようなものを使用する飲み方がある。この場合、マテ壺の半分くらいまで茶葉を入れ、マテ壺の口を掌でしっかり押さえて何度か振る。その後、70℃ほどのお湯を茶葉が占める程度に注ぎ少々蒸らす。ボンビーリャを入れてからお湯を注いで抽出する。その後は飽きるまで飲み、お湯を足し、また飲み、味が出なくなるまで何度も繰り返すことができる。

伝統的な飲み方の場合は小さな茶葉も同時に摂取できるため、ビタミンミネラルの補給源として重要であったとされている。

回し飲み[編集]

南米の一部においてはマテ茶を回し飲みする風習がある。その際は1人のホストとその他のゲストという役割になり、ホストが淹れたマテ茶(マテ壺+ボンビーリャ)をゲストに渡し、ゲストはそれを飲み干してからホストに返すというものである。複数のゲストがいる場合、返されたマテ壺に再度湯を注ぎ、別のゲストに手渡す。それを全員が満足するまで繰り返すものである。満足したゲストは返却の際に「グラシアス」と言って返せば「満足した」という意味になる。

関連項目[編集]