マツダ・オートザムAZ-1

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オートザム・AZ-1(英:Autozam AZ-1)は、マツダが開発しオートザム店で販売していた軽自動車タイプのミッドシップスポーツカーである。俗に言う平成ABCトリオの1つ。

PG6SA型 概要[編集]

マツダスピードAZ-1 フロント
マツダスピードAZ-1 リア

マツダの5チャンネル化によりオートザム店が発足し、それに伴って1992年10月に販売が開始された。AZ-1はスズキ製のF6A型エンジン(水冷直列3気筒DOHCインタークーラーターボ 657cc 64馬力、スズキ・カプチーノ2代目アルトワークスなどと同じパワートレイン)をミッドシップに搭載し、特徴的な左右ドアは剛性アップのためガルウィングとなっている。ちなみにコンセプト段階ではリトラクタブルヘッドライトを採用する予定だったが、空力重視のため固定式に変更された。ブレーキはディスクブレーキ、サスペンションはストラット式

スケルトンモノコック(外装を容易に取り外すことができる)と呼ばれる、珍しいフレーム構造を持っている。フレームが頑丈に作られていて外板パネルで剛性を強化する必要がないため、軽量化するために外板は強化プラスチックで作られている。簡単に取り外しできるが故に壊れやすく、事故などを起こしてしまった場合は死亡確率がとても高い。「走る棺桶」と呼ばれていたとか。しかし走る楽しさやガルウィングなどのデザインの奇抜さから「世界最小のスーパーカー」など、狂った異名も持つ。トランクスペースは存在しないため、普段使いには向いていない。

画像はマツダスピードAZ-1で、フロントバンパーを変更したりアルミホイールにしたりリアウィングを大きくしたりと、外装が豪華になっている。

4409台が生産された。スズキにはキャラ[注 1]という名でOEM供給され、531台生産された。めちゃめちゃレアである。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. AZ-1は寒冷地仕様やABS付きの仕様があるがキャラには存在しない。一方でキャラにはフォグランプが標準装備されている。