マイクリ

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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マイクリ(記号mc)とは、かつて非公式に使われていたSI接頭辞の一つであり、10-14倍、つまり100兆分の1倍を意味していた。このSI接頭辞は1920年代以降に、当時使われていた熱量の単位であるエルグの前に付ける形で使われ始めた。この接頭辞がエルグ以外の単位に使われることはなかった。1マイクリエルグは、約-200℃での分子の平均運動エネルギーに相当し、熱力学において便利な単位であったが、広く普及することはなく廃れた。現在は、そもそもエルグという単位が使われなくなったため、マイクリエルグオーダーの熱量を表現するには、国際単位系の単位であるジュールに、1991年に設定されたSI接頭辞のゼプトを付してゼプトジュールとするか、指数表記が使われる。