ゼプト

ゼプト（記号z）とは、SI接頭辞の一つであり、アトの一つ下、ヨクトの一つ上に相当する。量としては10^-21倍、すなわち10垓分の1に該当する。1ゼプトメートルは約10ギガ電子ボルトのエネルギーを持つニュートリノの反応断面積の半径に相当し、1ゼプトグラムは鉛原子の質量の約3倍に相当する。このため、高度に原子物理学や素粒子物理学が発達する以前は、ゼプトオーダーの量が登場することは皆無といってよかった。そのため、ゼプトは新しいSI接頭辞の一つであり、1991年になってヨクト、ゼタ、ヨタと同時に制定された。しかし、現在でもこの接頭辞が使用されることはほとんどなく、指数表記で代用されることがほとんどである。