ジュール

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ジュール(記号J)とは、国際単位系における仕事の単位であり、SI組立単位の一つである。

概要[編集]

仕事以外にもエネルギーの単位として用いられ、熱量電力量もそれぞれ、熱や電流が物体にした仕事に他ならないため、ジュールは熱量や電力量の単位としても使われる。
仕事は力と変位(距離)の積で表され、ベクトル内積として計算されるため、ジュールは大きさしか持たないスカラー量の単位である。

上記により、仕事の単位は本来は、kg・m2/s2もしくはN・mとなるが、これらは長いのと、N・mが回転時のモーメントの単位にも使用されるために、ジュールという簡潔な固有の単位が設定された。

1ジュールは、質量1kgの物体を1m/s2の加速度で加速させながら1m動かした際の仕事に相当する。

電気の世界では、1ワット(1[W])の電力を1秒間流すのに必要なエネルギーに等しく、1ワット時(1[Wh])=3600[J]の関係も成り立つ。
また、1ボルトは、1[V]=[J/(A・s)]と表現でき、1アンペアは1クーロンの電荷が1秒間に流れる電流の量のため、1ジュールは1クーロンの電荷を1ボルトの電位差の分移動させる場合の仕事量とも言える。

ジュールの単位名は、イギリスの物理学者で熱についての研究を中心に行い、仕事量と熱量が等価であることを導いたジェームズ・プレスコット・ジュールに由来する。

関連項目[編集]