ヴェルサイユ体制（ヴェルサイユたいせい）とは第1次世界大戦後の1919年に成立したヴェルサイユ条約に基づき創られた、欧州を中心とする第一次世界大戦後の資本主義世界の国際秩序。
ヴェルサイユ条約に基づき国際連盟の発足、ロカルノ条約、不戦条約、ワシントン・ロンドンの軍縮会議など、国際協調について一定の成果を上げた。しかし、『帝国主義列強間の世界再分割』と『平和維持』という矛盾が解消出来ていない体制であった。結果として、第1次世界大戦敗戦国のドイツやイタリアを中心にファシズム国家の台頭や世界恐慌という事態を生み出し、1936年のドイツのロカルノ条約破棄によって崩壊した。
