ヘブド

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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ヘブド(記号H)とは、かつて非公式に使われていたSI接頭辞である。107倍、すなわち1000万倍を表していた。1ヘブドメートルは地球の直径の約5分の4に相当し、1ヘブドグラムは大型のトレーラー程度の質量であることを考えると、ヘブドオーダーの量はある程度科学技術が発達してきた段階で登場する機会が多くなると考えられる。そのため、ヘブドは1880年代に使われ始めた、比較的古いSI接頭辞の一つである。しかし、一度も公式に採用されることはなく、20世紀半ばまでにはほとんど使われなくなった。現在は、ヘブドオーダーの量を表す際には、1960年に公式に採用されたメガギガといった接頭辞を用いるか、指数表記がなされることが多い。同様に、非公式にしか使われなかったSI接頭辞として、ミリオマイクリがある。