ブロン・イ・アー
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『ブロン・イ・アー』(Bron-Yr-Aur)は、ウェールズはグウィネズ(Gwynedd)州のスノウドニア国立公園内に存在するコテージ。またそれを題材にしたレッド・ツェッペリンの楽曲。ウェールズ語で「黄金の丘」や「黄金の乳房」の意味。
概要[編集]
18世紀の建築で、1950年代にまだ少年だったロバート・プラント一家の別荘として使用されていた。1970年春、過酷な全米ツアーを終えたロバート・プラントとジミー・ペイジが家族、恋人やローディを同伴してこのコテージで休暇を過ごし、アルバム「レッド・ツェッペリン III」の方向性を定めたことで知られている。電気も水道も通っていないため、二人はここでアコースティックギターによる作曲を行い、「丘のむこうに」、「スノウドニアの小屋」、「ザッツ・ザ・ウェイ」、「フレンズ」、「プア・トム」、「天国への階段」など多くの曲の原案がここで生まれた。ペイジ曰くここでの生活で初めてプラントと理解し合えたのだという。
この名を冠した彼らの曲からはペイジによるアコースティック・インストゥルメンタル「ブロン・イ・アー」と「ブロン・イ・アー・ストンプ」(Bron-Y-Aur Stomp 邦題:「スノウドニアの小屋」)が知られており、前者は映画「狂熱のライヴ」でニューヨークの街並みと共にBGMとして使用されているのが印象的である。ライヴでは1970年夏の全米ツアーで演奏が確認されている。また、後者のタイトルの「Bron-Y-Aur」の綴りは誤り。
カタカナ表記ではこのようになっているが、国際音声記号によると[brɔn.ər.aɪr]で、「ブロン・ゥアー(ル)」のような発音が好ましい。プラント自身は「ブロンノゥァー」やら、「ブロンウロー」のように発音している。