ピンボール
ピンボールとは、アーケードゲームの一種である。
概要[編集]
二つのパドルを操作して、いかに盤面上にボール(金属球で、おそらく大型のボールベアリングのボールであろう)を留めておくか、同時に「バンパー」というセンサーに球がぶつかっていかにポイントを稼ぐかを競うゲーム。
パドルとパドルの隙間は球の直径よりもちょっとだけ広いので、「これは真ん中を抜けるな」と思ったら台を横に振るという荒業がある。ただし、ピンボールマシンには振動センサーが装備されているため、「TILT!」というエラーメッセージが出てプレイが続行できなくなる。
「アーケードゲーム」ではあるが、現在のゲームセンターに置かれていることはあまりない。場末の温泉旅館だのゲームバーだのの片隅にぽつんと置かれているからこそ風情がある、という意見がある。
人間生活との関わり・利用[編集]
ハマる人はハマるので、ソフトウェア開発のコンサルタントとして有名なジェラルド・ワインバーグがハマったという。
コロンボ警部もハマったと、作中で告白していた。「現在でもいろいろ無茶をやっているので、そのうち空に『TILT!』というメッセージが出るかもしれない」とのこと。
ちなみに“tilt”はカードゲーム用語で、元々はトランプのポーカーで、「ゲームプレイ中、心理的、感情的に動揺してしまい、冷静な判断ができなくなってしまうこと」を意味するそうである。
構造・構成[編集]
- プレイフィールド(playfield。盤面)
- ボールシューター(ball shooter)
- フリッパー (flipper)
は必須である。
- ボールシューター(ball shooter - プレイフィールドにボールを打ち出す装置
- シューターレーン(shooter lane)
も重要である。ボールシューターからシューターレーンを経てプレイフィールドに入ったボール(金属球)がアウトホール(outhole)に落ちる前に、どれだけターゲットに当ててポイントを稼げるかというのが基本ルールである。
遊興性を高めるため、
- バンパー(bumper)
がプレイフィールドに設置され、
- スリングショット(slingshot)
とともに「ボールを加速する」という機能が加わっている。
筐体全体としては、
- キャビネット(cabinet) (または ボディ(body))
を
- レッグ(leg)
で支える構造になっており、傾きなどを調整するために
- レッグレベラー(leg leveler)(または アジャスター(adjuster))
が用いられる。 キャビネットの奥に
- バックボックス backbox) (またはヘッド(head))
があり、バックボックスにはディスプレイ(display)という表示部分があって、ポイント数、残り珠数、ときにプレイ時間などが表示される。
- バックグラス(backglass)
は、現在の技術上の観点からいうとあまり意味がない。縦型のディスプレイの載せればいいだけの話である。
- プレイフィールドグラス(playfield glass)
はまだしもあっていいが。 内部的にはティルトセンサーが他にある。
パソコンゲーム[編集]
パソコン用のゲームとしては「ピンボール・コンストラクション」があったが、ハマるとキーボードが不具合を起こすのが悩みの種であった。NECの PC-98 シリーズ用には「ムーンボール」があり、「キーボード・クラッシャー」の異名があった。
関連作品[編集]
- 映画『TRON』