ピラルクー

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ピラルクー
分類
硬骨魚綱
アロワナ目
アロワナ科
亜科ピラルクー亜科
ピラルクー属
名称
学名Arapaima
Schinz, 1822
和名ピラルク
ピラルクー
アラパイマ
英名Pirarucu
Arapaima
保全状況

ピラルクーとは、アロワナ目アロワナ科ピラルクー属に分類される淡水魚の総称である。

概要[編集]

普通は2m以下。最大、全長4.5m、体重は200㎏にもなり、世界最大の淡水魚と呼ばれている[注 1]
全身が紫ががっており、体の後半には赤い鱗がある。
「ピラ」は魚』、「ウルクー」は『赤い木』という意味である。
1億年前から姿が変わっていないため、「生きた化石」と呼ばれることもある。

生態[編集]

アマゾン川流域に生息している。
肉食性で、主にエビなどを食べ、小動物や水鳥も食べる。
水位の低い2月〜4月に産卵床を作り、メスはその産卵床で卵を産む[1]
水位が上昇し浸水状態になると卵が孵化する。オスは、何万個もの卵を口中に抱え、稚魚を守る[1]
寿命は、飼育下では15~20年ほど[1]
ピラルクーの浮袋は、哺乳類の肺の同じ機能を持ち、空気呼吸することが出来る。水面から口を出し、空気を飲み込んで空気呼吸をする。

分類[編集]

ピラルクーは、複数の種がいるとされていたが、1868年に一種とされ、それ以降単型とされるようになった。

然し、2013年、ドナルド・J・ステュアートが遺伝子・形状分析の結果からA. agassiziiを再記載した[2]。同年9月に同氏によりA. leptosomaが新種記載された[3]

FishBaseは以下の4種を認めている[4]

  • Arapaima agassizii (Valenciennes, 1847)
  • Arapaima gigas (Schinz, 1822)
  • Arapaima leptosoma D. J. Stewart, 2013
  • Arapaima mapae (Valenciennes, 1847)

この4種にA. arapaimaも加え、5種とする説もあるが、A. gigasのシノニムとする説も存在する。

人間との関係[編集]

舌には、歯状の突起物があり、一部の原住民は、舌をおろし器として使っている[1]。うろこは、爪やすりとして用いられたり、装身具として使用されている[1]
身は白身で軟らかく、味はタラに似ているという[5]
かつては絶滅の危機に瀕しており、1999年には2500匹くらいだったが、漁獲制限を設け、20年前には自然保護区が設置された結果、個体数が急増し、2018年には19万匹になった[5]
ピラルクの捕獲が出来るのは、7月~11月のみである[5]

脚注[編集]

脚注
  1. 世界最大の淡水魚は、メコンオオナマズジャイアント・フレッシュウォーター・スティングレイなどとされることもある。
出典