バルークルス

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バルークルス(ばるーくるす)とは、A-1PicturesTROYCAによる共同制作オリジナルアニメALDNOAH.ZEROに登場するキャラクターである。
CV:竹内良太

概要[編集]

火星の独立国家「ヴァース帝国」に所属する火星騎士の一人。揚陸城を保有する権限を持つ火星軌道騎士37家門に名を連ねる人物である。
典型的な火星騎士の性格をしており、騎士本来の役目である皇族への忠義よりも騎士身分のためのアルドノアの恩恵や多くの利益を優先しており、誰かに協力する際にはその後の利益や見返りを計算に入れている。
処世術に長けており風向きを察知し素早く陣営を変える事に秀でている。「オリンポスの嵐には逆らうことなかれ」が座右の銘。当初は地球出身者でありながら騎士に取り立てられ、ザーツバルム死後に更に躍進するスレイン・トロイヤードに不快感を持っていたが、スレインの勢力に敵わないと見るとあっさり手のひらを返しすり寄るなど、保身には余念がない。

活躍[編集]

ザーツバルムが治める月面基地を巡る一戦が迫る中、増援としてマリルシャン共々初登場。
ザーツバルムの死後はマリルシャンと共謀してスレインの失脚を狙っていた。マズゥールカが地球での戦いで敗れ消息不明になった後にマリルシャンは偽アセイラム(レムリナ・ヴァース・エンヴァース)の面前でスレインとの決闘を宣言。バルークルスは立会人として相方の戦いを見守った。相方の勝利を確信していたが予想に反してマリルシャンは敗死、苦々しく思いながらもスレインの勝利を認めた。

偽アセイラムがスレインとの婚姻と地球での新国家樹立を宣言し、スレインに反発する騎士は次々と排斥される中、バルークルスはあっさりスレインに臣従。無事帰還しスレインに疑惑の目を向けていたマズゥールカにも臣従を進め、斡旋を行った(しっかり仲立ち料を採っている)。

スレイン側の本拠地となっていた月面基地を巡る最終決戦では専用カタフラクト「オクタンティス」を駆り地球連合軍を蹴散らしていたが、その最中本物のアセイラム・ヴァース・アリューシアの演説と停戦命令が下され、ヴァース側はパニックに陥る。一度基地に戻りスレインに事を問いただすが、逆に即時戦域からの撤退命令を命じられる。火星本国に撤退する途中、ハークライト達が一人基地に残ったスレインに殉じるべく戦域に引き返す。当初はその様を理解出来ず見ていただけだったが、その姿に騎士道を見出し共感したのか自らも引き返し最後まで戦う決意をした。地球の航空戦艦「デューカリオン」とその所属部隊との熾烈な戦いの末に武器を失い仲間共々満身創痍の状態となり、最後に自らのかつての信条「オリンポスの嵐には逆らうことなかれ」を思い返し「判断を誤ったな・・・」と笑った後、ハークライトら残存戦力と共に特攻し騎士として散っていった。

搭乗機体[編集]

オクタンティス[編集]

濃い緑色のカラーリングで、短めでがっしりした体格の機体。
鋭い刃を備えた超電磁ボビンと、ボビンと機体に繋ぐ超々高張力ワイヤーを持つ。ボビンの刃は分子レベルで鋭く研ぎ澄まされており、その刃とボビンを高速回転させる事でカタフラクトやデブリを容易く一刀両断するほどの切れ味を生み出す。高速回転させたボビンは敵の攻撃を防ぐ盾ともなる。ワイヤーは激戦の中でも決して千切れない強度を誇り、状況に応じてどこまでも伸び縮みする。ボビンは機体の両腕に1つずつ装備されている。
欠点として、ボビンはあくまで両腕のマニピュレーターで繰り出されるため、その両腕(特に手)がやられると攻撃手段を封じられてしまう事である。