バルカン (水星の内側)
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バルカンとは、水星の軌道のさらに内側に存在が予想されていた惑星。現在では、水星の軌道の内側に、少なくとも惑星と呼べるような大きさの天体は存在しないことが分かっている。
仮定[編集]
19世紀半ば、海王星を発見したルベリエが、水星の近日点が、理論的な計算よりかなり内側にあることを発見した。ルベリエは、天王星の軌道の矛盾により海王星が存在すると予測されたように、水星の内側に惑星があり、それが水星の軌道を曲げているのではないかと考えた。しかし、太陽に近くて観測は困難だとされた。それでも、皆既日食のときなどに「発見報告」がされたが、全て間違いだと判明した。1916年までにアインシュタインが相対性理論を発見し、それで水星の近日点を説明できると判明し、バルカンの存在を仮定する必要はなくなった。