ハーブティ
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ハーブティ(英: Herbal tea)とは、ハーブから作られる飲み物である。
概要[編集]
摘んだハーブを乾燥させ、あるいはそのままで、熱湯で抽出する。
ハーブティはハーブの香りを楽しむものである。美しい色を持つものもあり、香りと同時に見た目を楽しむこともできる。見た目を楽しむには、ガラス製の透明なティーポットとティーカップを使うとなおよい。
ハーブには伝統医学で薬効があるとされるもの(薬草)もあり、効果が期待できることもある。カフェインを含まないものが多く、カフェイン耐性のない体質の人や妊婦に向く。
フランス語ではtisane(ティザーヌ)と呼ばれる。
安全に楽しむために[編集]
細菌等による食中毒を防ぐため、熱湯で抽出するべきである。
ハーブティは薬として用いられてきたものである以上、副作用に注意せねばならない。医薬品との飲み合わせが悪いものもあり、療養中の人は医師に相談が必要な場合もある。
アレルギーにも注意が必要である。自分の体質に合ったものを選ぶことが重要である。ハーブティに限らず、口から飲んだ場合にはアレルギーが生じないものでも皮膚に塗るとアレルギーが生じる場合がある(経口免疫寛容・経皮感作による)ため、ハーブティの出がらしを皮膚に塗るのは厳禁である。
種類[編集]
- ジャーマンカモミール
- 一般的なカモミール。甘い香りがあり、癖や渋みがなく飲みやすい。鎮静作用があり、不眠に効果がある。
- ローマンカモミール
- 風味や効能はジャーマンカモミールに近い。古代から薬草として用いられてきた。
- ローズヒップ
- バラの果実。強い酸味がある。ビタミンCやクエン酸を含む。美容や疲労回復に効果がある。
- ハイビスカス
- 酸味とともに鮮やかな赤い色を持ち、ローズヒップとブレンドして色づけに用いられる。ハイビスカスティーには、普通ハイビスカスと呼ばれる花とは近縁の別種であるローゼルという植物の花が用いられる。
- ペパーミント
- 清涼感があり、気分をすっきりさせる。二日酔いや船酔いに効果がある。
- レモングラス
- レモンの香りを持つ。消化促進・健胃作用がある。
- ルイボス
- フラボノイド類を含み、抗酸化作用があるとされる。アフリカのコイサン人は古くから薬草として用いてきた。近年はルイボスティーとしてペットボトル飲料としても売られている。
- ローズレッド
- バラの花。華やかな香りがあり、気分を高揚させる。
- ラベンダー
- 甘い香りを持つ。食欲増進効果がある。
- シナモン
- 強い芳香を持つ。桂皮として漢方薬にも用いられる。肝臓に負担を与えるので、過剰に飲用するのは避けた方がよい。
- ローズマリー
- 甘く爽やかな香りがある。ポリフェノール等を含み、消化促進・強壮・抗酸化作用が期待されている。
- タイム
- 抗菌作用を持ち、炎症に効果がある。
- セントジョーンズワート
- 若干の苦みがある。抗うつ作用があるとされ、現代医学でも用いられる。古来薬草として用いられてきたものであるが、薬効が強いので副作用に注意が必要であり、療養中の場合は医師に相談した方がよい。