トルコ記念館
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トルコ記念館(とるこきねんかん)はエルトゥールル号の遭難を契機とした和歌山県串本町とトルコとの交流を展示する記念館である。
概要[編集]
1964年(昭和39年)11月トルコのヤカケント町と串本町は姉妹の縁組みを結び、1994年(平成6年)にはトルコ・メルシン市と姉妹都市提携を正式調印した。トルコ国との友好の証としてトルコ記念館が建設された。遭難したエルトゥールル号の模型や遺品、写真などを展示する。
背景[編集]
オスマン皇帝の特使であるオスマン帝国海軍少将一行は、明治天皇に謁見し、アブドゥルハミト2世皇帝から託されたトルコ最高勲章および種々の贈り物を明治天皇に捧呈し、併せて両国の修好の意を天皇に伝えた。明治天皇は、使節に勲章を授け、饗宴を行った。帰路、オスマン帝国海軍の木造フリゲート艦・エルトゥールル号は1890年9月16日21時ごろ和歌山県東牟婁郡串本町沖にある紀伊大島の樫野埼東方海上で遭難し、500名以上の犠牲者を出した。通報を受けた大島村(現在の串本町)樫野の住民たちは、大島島民は不眠不休で生存者の救助、介護、また殉難者の遺体捜索、引き上げにあたり、日本全国からも多くの義金、物資が遭難将士のために寄せられた。69名の生存者は神戸で治療を受けた後、同年10月5日、比叡、金剛の2隻の日本海軍の軍艦により帰国の途につき、翌1891年(明治24年)1月2日、無事イスタンブールに入港した。
基本情報[編集]
- 名称:トルコ記念館
- 開館:1981年(昭和56年)11月1日
- 所在地:〒649-3631 和歌山県東牟婁郡串本町樫野1025-26
- 交通:紀勢本線串本駅より串本町コミュニティバス37分、タクシー20分
- 休館日:年中無休
- 開館時間:9時~17時
- 入場料:大人 500円 小・中学生および高校生250円