トヨタ・クラウンセダン

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クラウンセダン(CROWN SEDAN)は、トヨタ自動車が開発、販売していた乗用車。

概要[編集]

1974年10月、クラウンに4ドアハードトップが追加されたことにより登場。

当初からタクシーとしての使用を前提とした商用車グレードが用意されており、自家用車としてもロイヤルサルーングレードが用意された他、警察向けのパトカー仕様もあった。

2001年に車種整理が行われ、クラウンセダンの3ナンバー仕様車は170系ロイヤルシリーズへと統合され、5ナンバー仕様車はクラウンコンフォートの姉妹車にFMCされて本家クラウンとは別物になった。ここではクラウンコンフォートの姉妹車となったXS10系を記載する。

XS10系[編集]

クラウンセダン(CROWN)
クラウンセダンスーパーサルーン.JPG
ボディタイプ4ドアセダン
形式YXS10
GXS12
GBS12
TSS10
駆動方式後輪駆動
トランスミッション4速AT
全長4,695 mm(スーパーデラックス)
4,830 mm(スーパーサルーン)
全幅1,695 mm(スーパーデラックス)
1,710 mm(スーパーサルーン)
全高1,515 mm - 1,525 mm
エンジン3Y-PE型直列4気筒ガスミキサーLPGエンジン
→1TR-FPE型直列4気筒液体噴射式LPGエンジン
1G-GPE型直列6気筒液体噴射式LPGエンジン
1G-FE型直列6気筒ガソリンエンジン
総排気量2,000 cc
グレードスーパーデラックス
スーパーデラックスGパッケージ
スーパーサルーン
ロイヤルサルーン(TECS特装車扱)
使用燃料液化石油ガス(LPG 3Y-PE・1TR-FPE・1G-GPE)
無鉛レギュラーガソリン(1G-FE)

2001年8月に登場。ベースモデルが本家クラウンからクラウンコンフォートに変わったため、先代と比較してベースモデルが旧型になるという逆転現象が発生した。タクシー・ハイヤー公用車としての需要が中心になることを想定し、エンジンは2.0リッタークラスのみに整理され、LPG仕様がメインとなる。室内も高級感より実用性を重視しているが、クラウンコンフォートの上位グレードという位置づけからシートがファブリックを基本に上位グレードで起毛地を標準とし、テールランプの大型化、カラードバンパー、メッキミラー・ドアハンドルを標準装備にするなど、ある程度の高級感を持たせている。

2002年10月、マイルドハイブリッド仕様車を追加すると同時に1G-GPEを廃止して3Y-PEに1本化。1G-GPEの廃止でTECS扱いのロイヤルサルーンも消えたが、同時にバンパーとサイドモールドを大型化し、3ナンバー枠に昇格させたスーパーサルーンが常設グレードとなった。

2007年8月、1G-FE純ガソリン車が廃止され、クラウンセダンのガソリン仕様車はマイルドハイブリッドのみとなる。更に3Y-PE車のコラムシフト仕様も廃止された。

2008年4月、マイルドハイブリッドを廃止。これにより日本の乗用車から直6エンジンが姿を消し、クラウンセダンはLPGエンジン専用車となる。

2008年8月、LPGエンジンを3Y-PEから1TR-FPEへ変更。出力・環境性能が向上し、アイドリングストップ&スタートシステムが標準搭載化される。

2017年6月、公用車向け需要はプレミオ・アリオンへ、タクシー向け需要はジャパンタクシーを後継とする形で販売を終了。生産は受注分が完了する2018年1月で終了した。