チャンココ踊り
ナビゲーションに移動
検索に移動
チャンココ踊り(ちゃんここおどり)とは、長崎県指定の無形民俗文化財で郷土芸能でもある。
概要[編集]
長崎県福江市に伝わる名物踊りであるが、その起源ははっきりしていない。南国的な風俗から古い昔に南方からの文化交流で伝わったものとも、鎌倉時代に五島列島を支配していた五島氏が火あぶりにして殺した東光寺の住職・順堯の霊を慰めるために古くからあるこの踊りを念仏踊りとして起用したのが起源であるともいわれている。
頭に花笠、腰に太鼓と腰蓑を付けて、「オモーオモーオンデーオニヤミヨーデー」と念仏を唱えながら踊る。粉飾を施した花笠に顔隠しの赤布を垂らし、青い襦袢に黒帯を締めてビロウの葉で作った腰蓑をつけ、15人から20人が1組になって両手に鉢を持ち、腰太鼓を叩きながら円を作って踊る風俗は、どこの祭りでも見られない独特さがある。この踊りは現在、旧暦の盆に五島列島各所で踊られているが、時期外れに出かけても出演料を出せば五島氏の庭園で披露してくれるという。