チェアマン杯破壊事件
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チェアマン杯破壊事件(チェアマンはいはかいじけん)とは、1994年6月11日、磐田スタジアムで行われたJリーグ・サントリーシリーズ第21節 ジュビロ磐田対サンフレッチェ広島の試合後、チェアマン杯が破損した事象の俗称である。
概要[編集]
この試合で、広島は2-1で勝利し、サントリーシリーズ優勝を決めた。選手は喜びのあまり授与された高級クリスタル製のチェアマン杯(HOYAクリスタル特製)を、頭に被ったり振り回したりしてはしゃいでいた[1]。
ところがこの際、チェアマン杯をサポーターに見せようと、チームトレーナーが踏み台に上がろうとしたとき、興奮しすぎたため誤って転倒して手から落とし、チェアマン杯は粉々に破損[2]。この珍事は翌日のスポーツ新聞紙面を飾った[1]。クラブはその場でJリーグ側に陳謝[1]、その後クラブには新しいチェアマン杯が送られた。この件以降、チェアマン杯は金属製となった。また、割ってしまった旧チェアマン杯のかけらは広島の選手スタッフおよびサポーター総出でかき集め、一旦溶かされてペンダントとなった[1][3]。
この話には後日談がある。当時その模様を伝えるニュースでは、森山佳郎が持ってサポーターの方へ向かい広告ボードで躓いた状況が放送されたため、多くのファンは「割ったのは森山」と考え、森山本人も以後会う人全員から疑われて否定に必死だったという。また、広島はそこから長らくJリーグ三大タイトルに恵まれなかったが、一部では「旧チェアマン杯の呪い」と考えるものもいた[2][4]。森山が監督を務めていたユースチームが高円宮杯U-18に優勝した際や、2012年のJリーグ初優勝の際には、サポーターによりこのことを揶揄する弾幕が張られている[5]。
脚注[編集]
- ↑ a b c d “【復刻】広島ガラスのカップ割っちゃった”. ニッカンスポーツ (2012年11月24日). 2012年12月31日確認。
- ↑ a b “Jリーグ20年 珍事件BEST8”. web R25 (2013年5月4日). 2013年5月4日確認。
- ↑ 2009年10月16日付エル・ゴラッソ
- ↑ “【Jリーグ】木村和司が申す”. スポルティーバ (2012年9月9日). 2012年12月31日確認。
- ↑ “フォトニュース”. J'sGOAL (2012年11月24日). 2012年12月31日確認。