スチールテープ

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スチールテープとは測量建設の現場で使われる巻尺のことである。目盛りが刻まれているテープが一般的な巻尺とは違って製でできていることが特徴である。一部ではヤマヨ測定機株式会社が製造する「スチロンテープ/スチロンリール」が一般名詞化していることもある。エスロン巻き尺に比べ、測定の際の引っ張り誤差が少ないという特徴がある。

概要[編集]

鋼のテープとそれを巻き取るリール部分により構成され、長さは用途によって20~100mが良く使用されている。エスロン巻尺などとは違い、伸縮する素材ではないため計測者の力加減によって誤差が出にくいという特徴を持っている。一方で温度変化による伸縮も発生するため、より正確に測定する場合は使用時の温度などから温度補正が必要になる。また、エスロン巻尺ほどではないが張力による誤差も発生するため、こちらも精度を出すためには張力補正も必要となる。さらにたるみが発生している場合も補正が必要であり、正確に測ろうとするとなかなか手間がかかかる測定器でもある。

主に鋼製のスチールテープが主流であるが、錆びや折れに弱いという弱点もある。そのためその弱点を補うためにナイロンコートを施し耐久性を高めたものや、ファイバーグラス製のものも販売されている(タジマのシムロンなど)

関連項目[編集]