シルヘッダーとは、鉄道車両の窓の上下に補強のために取り付けられた帯である。下のものを「ウィンドシル」、上のものを「ウィンドヘッダー」という。
鉄道車両のうち旅客車には客用窓を設けているが、木造車の時代はこの部分は強度が弱く、その補強のために設けられた。鉄道車両が鋼製になると設ける意味がなくなったが、それでも強度保持のために設けられた。日本国有鉄道では、国鉄10系客車では軽量化のために省略し、同様に軽量構造を採用した国鉄モハ80系電車300番台、国鉄キハ55系気動車でも省略され、以後に製造された鉄道車両には設けられなくなった。